先日、新聞等で各都道府県の人口流入・流出割合が掲載されていました。それによると、現在、人口流入は東京圏と名古屋圏はプラスですが、大阪圏は流出となっています。福岡県でさえ、流出。福岡市近郊は人口が増加しているようですが、やはり、それ以外の地域では人口が流出している関係だと思われます。

 最近、福岡市では福岡県外に住む方がオーナーとなって不動産投資としてマンションを建築・購入したケースが増えました。このようなオーナーは、一度も物件を現地で見ることなく、インターネットの情報等で決められた方も少なくありません。東京などは、駅から5分と聞けばかなり便利であると思いますが、地方都市の場合、場所によっては、たとえ地下鉄の駅から徒歩5分以内だからといっても、駐車スペースの問題の方が優先される地域もあるという実情がわかっていないのであろうと思う物件も見受けられます。

 では、これからのオーナーはどのようなことをすべきなのでしょうか?

1.金額にシビアになる
建築年数が相当期間経過した物件では、『部屋の大規模修繕をしなくてはなりません』ということで、仲介をお願いしている不動産会社が、修繕の見積りを持ってきます。中には、その部屋を5年以上賃貸してやっと大規模修繕費用を回収できるという見積りを持ってくる場合もあります。不動産会社の仲介ですと、マージンを取る業者もいるという話も聞きます。不動産のオーナーは、不動産事業を慈善事業ではじめた訳ではありません。見積りは数社から取るのが基本です。そして、できるだけ細かい明細にしてもらい、不必要な工事は行わない心がけが必要です。

2.物件を愛する
 一般管理の場合、ご自身の賃貸物件を管理会社だけに任せるのではなく、日ごろから清掃等をご自身で行われているオーナーさんの物件は空室率が低いように感じます。特に、細かい傷をみつけられたら、ご自身でこまめにペンキを塗られたりする方の物件は建物の痛みが少ないようです。

3.不動産会社へのアピールを忘れない
 空室が出た場合に、やはり気になるのは『 次の入居者が決まるかどうか』ということです。空室率が少ないオーナーさんは日ごろから不動産会社へのアピールを行っていらっしゃいます。

 不動産のオーナーは、そこに物件がある限りそう簡単にやめられるものではありません。高齢化社会と人口減少、様々なニーズへの対応など、今後は時代の変化を見極める力が勝ち組オーナーになるために必要といえそうです。

文責:資産税部


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