2.儲けの指標が間違っている。

(1)どこを押さえれば儲かるのか?
 経常利益率、対前年売上高比率、粗利益率、人件費率など、黒字か赤字かをはかる経営指標の分析項目がありますが、全産業に共通して一番大切にしなければならない儲けの指標は「一人当たり労働生産性」です。
    一人当たり労働生産性 = 付加価値額 ÷ 従業員数
 *目安 一人当たり労働生産性としては月間100万円超を目指すことが目標値です。従業員数の算定においては正社員を1名とし、パート・アルバイトを0.5人として計算します。

(2)売上か利益か?
 大昔の高度経済成長期や二昔前のバブル経済の時期ならば、売上至上主義で企業の業績を拡大できる経営環境にありました。が、現在のように少子高齢化が加速し、企業間競争が激しい経営環境にあっては、利益重視主義の経営を目指す必要があります。現に売上規模を拡大しようとすれば価格競争となり、粗利益を圧迫します。また人件費についても、労働基準法の遵守や定年延長を実施しなければならない時代においては、経費節減も簡単にできる状況ではありません。これらのことから、現実的な経営課題は利益重視を前提とした付加価値経営をとらざるを得ないのではないでしょうか。


【参考資料及び参考図書】
5月14日開催プロネットビジネスカレッジ『経営維新塾1』 井上 昭二
「新 なぜ儲からないか?」 あさ出版 木子吉永著
「利益を3倍にするたった5つの手法」 ビジネス社 大久保恒夫著


文責:井上 昭二


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