3.経営計画を実行するために経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を集中(有効活用)しているか

 社長の会社の貸借対照表、損益計算書が説明できますか?
 特に、貸借対照表の各項目が説明できますか?無駄な資産はありませんか?
 創業当初は、創業の精神そのままで脇目も振らず経営資源をギリギリで回してきたと思います。創業の苦しさが無くなり、資金が回りだすと落とし穴が待っています。それは、経営ビジョンの限界です。「私はここまで苦労してきたからここらで十分」と考え、旗振り役として今まで営業の第一線で活躍してきた社長が一転「穴熊社長」となってしまいます。接待で必要だとゴルフ会員権を購入したり、クルーザーを購入したり、私共、過去、この落とし穴に落ちて会社を潰した社長を数多く知っております。こういう社長ほど、我々のような専門家の意見は受けてとめていただけません。アドバイスはできますが、実践するかしないかは社長自身の問題というわけです。

4.自分(自社)の強み、弱みを知り、強みを持って差別化(勝てる場所で勝っているか)しているか

 儲けている会社を分析しますと必ず「独自の商品」「独自のサービス」「独自の販売方法」などを持っています。

 さて、あなたの会社の強みは何ですか?弱みは?
 会社の強み、弱みを正確に把握し、「出るときは出て、引く時は引く決断力」が「負けない戦」の秘訣です。
 新規参入で「たこ焼き屋」を開業するとき、絶対、繁盛店の近くでは開業しませんよね!
 なぜか、資金が潤沢にあり、商品に絶対の自信があれば可能かもしれませんが、負ける戦をワザワザする人はいませんよね?

 繁盛店から離れたところで、周辺の人口もそこそこあり、できれば「マズイたこ焼き屋」しかない地域に出店して、知名度を上げ、子飼いの従業員を育てながら、新商品の開発をしながら、2店舗目を出し徐々に事業規模を拡大していきます。
 つまり、「勝てる場所で勝て!!」「負ける喧嘩はしない!」が鉄則です。

 ところで、創業して年月が経ち、資金も回るようになると?事業拡大?事業多角化が待っていますが、創業の時のように慎重に市場調査をして、実施すべきです。
 人材育成、資金調達で今まで述べてきたポイントを実践していれば、「金太郎飴」の店長候補生の従業員と会社を理解してくれている金融機関が揃っている筈です。

次回に続く

文責 企業部


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