会社の現状を把握することは非常に重要で、個々が今何をやるべきかが明確になり、取り組みやすくなると思います。その個々の小さな積み重ねこそが業績改善の第一歩だと思います。
業績改善の取組には何が必要か?
まずは、『意識改革』が必要だと考えます。

 「不景気だからしょうがない」と何でも不景気のせいにしてないでしょうか?
不景気のせいにすることで現状から逃げていないでしょうか?


 そういった企業が多い中、この不景気に関わらず業績を上げている企業はあります。その企業が何をやっているか?特別他とは違うことはやっていないと思います。例えば、今まで3〜4件廻っていた営業先を2、3件増やしたり、車で移動していた場所を徒歩や公共の交通機関に変えて経費削減に努めたりと日々の努力社員一人一人が意識してやっている結果が業績を上げているひとつ要因だと思います。その差が『意識改革』です。

 『意識改革』がなされていない企業は目標や実績に関して個々が無関心です。
なぜ目標や実績に無関心な企業が生まれてしまうのか?それは、当事者意識に欠けているからだと思います。なぜ、当事者意識に欠けているのか?それは、「何のための目標なのか?」「何のために利益を出さなければならないのか?」ということを真剣に考えていないからです。中小企業の経営者の場合は、ほとんどが連帯保証をするケースが多く、保証責任を負われる立場であると思います。自宅が銀行の借り入れの担保であったり、非常に厳しい状況下での経営者が多いのではないでしょうか。ですから経営者は自ずと、事業に対して真剣にならざるを得ません。反面、社員は保証人になったり自宅が担保になったりすることはないため、危機感は経営者のそれとは比べものになりません。
 このような状態で目標を浸透させていくには「なぜこの目標が必要なのか」「なぜ売上をあげないといけないのか」「なぜ利益がこれだけ必要なのか」を納得させる『意識改革』が必要なのです。そして説得ではなく、納得させる事が重要なのです。なぜなら、人は納得しなければなかなか動かないからです。「与えられた目標」や「押しつけられた目標」は機能しません。それなりにこなしますが、大した成果はでないでしょう。
 「これは何のための目標なのか?」「自分自身がどうしなければならないか?」ということを徹底的に考えて納得させる。さらに、その目標が達成された時これだけのメリットがあり、社員個々にも必ず反映されるということを具体的に「見える化」することで社員は納得しモチベーションをあげる事ができると思います。そうやって考えぬかれた自らの目標と会社の目標が一致して初めて、一歩進みだし全員が同じ方向に向かってオールを漕ぐ事ができるのです。
このような『意識改革』を進める事で、業績というものにもっと関心が高まり、目標に対する執着心が生まれ確実に業績改善に繋がっていくと思われます。

文責:経理サポート部


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