部下に仕事を頼むとき、「手のあいた時でいいから、仕上げておいて。」といってお願いし、はたして部下はその仕事にすぐに手をつけるでしょうか。いつでもいいと言われると、人はその仕事を重要な仕事だと思いません。期限に無頓着なら、自ずと仕事の質も雑なものになります。
そうではなくて、「いつまでに仕上げておいて」と時間を切って頼めば、相手は自分の都合のつく時間を確保し仕事に取りかかります。つまり、あらゆる仕事に対して期日であるデッドラインを設けることで、人は嫌でも仕事をしなければならなくなるのです。
デッドラインは、会社としての仕事の優先順位を自動的に決めてくれるので、指示された人は優先順位で悩むことはありません。その日に終えなければならない仕事が明確になり、必然的に集中度が高まり効率が抜群によくなります。
「ホウレンソウ (報告・連絡・相談)」で部下を管理する事もとても大事ですが、ある程度責任をもって仕事を任せることも必要だと思います。上司としては仕事を任せる事は、非常に不安な事だと思います。また、長い期間になれば当然途中のチェックも必要です。しかし、仕事に責任をもたせ、デッドラインを設けて管理することにより期間ごとに仕事の進行状況も確認することができ、なによりも仕事に対する責任感が変わります。
仕事をする部下もデッドラインがあることで、そこに目標をおきスムーズ仕事に取り組む事が出来ます。
取り組むにあたって今度は自ら考える事が要求され、どうやって目標に到達するかが求められます。自律的に時間を管理し、なすべき業務に費やす時間を割り振りすることで、最終的に効率を上げる手法を自ら学んでいくのです。
そのプロセスこそが大事です。自分で考え自分で実践してこそ力になります。但し、社長として野放しにして全てをまかせすぎてもいけません。人それぞれによって指導方法は異なります。
何も言わなくても自ら考え行動できるもの、そうでないもの。それを見極めるのも社長の仕事だと思います。そうやって育てた幹部こそが会社の力となり戦力となっていくのです。

仕事に対する取り組み方を根本的に見直すことによって、いかに効率よく仕事を行わなければならないかが明確になり、それを個々が改善していくことにより業務がスムーズになります。よって個々の能力はあがります。それがひとつひとつ積み重なっていくことにより他社より一歩前に進むことができるのです。

文責:ワンストップソリューション部


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