先日、カーラジオを聞いていると「あしなが育英会」に関する奨学金原資が減少していると言っていた。『何?』
そもそも「あしなが育英会」て何だったか?
私の少ない知識を総動員すると「交通事故,自殺等により一家の大黒柱を失い、その子供たちが就学するために資金援助していて、年 何回か駅等の街頭で募金活動をしている」さらに、Webで調べてみると1960年代からその前身が活動をはじめ現在に至り、今年は募金活動開始40周年ということであった。http://www.ashinaga.org/index.php
勉強になった。
では「なぜ、奨学金原資が減少するのか?」
各メディアの報道を見ると公立高校授業料無償化に関する誤解(or 認識不足?)から今まで奨学金のために募金してくれていた方々が「授業料無償化だから募金する必要ないでしょう!」と募金の辞退をしているためのようである。
ここで、改めて「公立高校授業料無償化」に関して、文部科学省のホームページを見てみるとPDFファイルで「社会全体であなたの学びを支えます」とQ&A方式で簡単に解説してあった。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1292196.htm
なるほど、文字通り「授業料のみの無償化」なんだ。でも、家の子供も高校生だか授業料以外に交通費、制服代、修学旅行代、その他諸々の費用が結構かかっている。
高校3年になると模試代など別にかかるそうな!
制度的にみると直接、授業料相当を公立高校に支払われるものであるらしい。
「あしなが育英会の支援を受けている奨学生」は、元々、授業料の減免措置を受けているのではないか?などと考えると、支援を受けている奨学生は経済状態に何も変化がなく、むしろ、世間の誤解(or認識不足?)から募金辞退者が増え、奨学金原資が減少して支援される奨学金自体が減少していくのではないか?(2010年2月にあしなが育英会奨学生対象のアンケートによると「全額免除」「一部免除」を受けている者が58.1%)母子家庭の所得を調査すると134万5千円とのことで、一般勤労者の3分の1以下が遺児母子家庭の現状だそうである。http://www.ashinaga.org/today1_1.php?id=206
「親の所得に比例して、子供の学歴が高くなる」と聞いたことがある。私が今まで生きてきた中でこれは、「真理」にように思える。たしかにそうだ。では、親の所得が低かったら、その子供は、学歴が低くていいのか?進学したいのに就職しなければならない現実をどう捉えるのか?私も奨学金をいただき、大学卒業後 10年かけて返済したくちである。
朝鮮学校等に関して適用するか否かの論争も大切と思うが、世界同時不況から景気の持ち直しを専門家の方々も囁いているなか、依然、私の周りでは厳しい経済状態をひしひしと感じている。「如何にかして、教育の機会を与えてあげられるか?」を考えるに、まず、私個人でできることは、収入を上げ、納税し、可能な範囲で寄付等の援助をしていくことなのではないか?と思ったところです。(残念ながら、あしなが育英会の寄付は、寄附金控除の対象寄附金にはなりません!)
文責:法人ソリューション2部


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