2011年も明け、『伊達直人』なる人物の心温まるニュースも流れてきましたが、今年こそは景気、底を打って上向く兆しを切望してやみません。

まずは昨年を思い出してみますと、あまり良いニュースが浮かびませんが、その中で、数少ない明るいニュースの「イトカワの微粒子」を持ち帰ってきた『小惑星探査機はやぶさ帰還』が思い浮かびます。日本の宇宙開発・人工探査機開発の歴史上 大きな足跡となったのではないでしょうか。
はやぶさ帰還以来、しばらくの間、プロジェクトマネージャー川口淳一郎氏があちらこちらの番組に出演されていましたが、私は、武田鉄矢さん司会の[週刊鉄学]という番組で川口氏がはやぶさ帰還・成功 までの長い道のりのお話されていたのを拝見しまた。その話を要約しますと、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究開発がアメリカ(NASA)のそれに比べ遅いスタートだった事もあり、日本JAXAはアメリカNASAの力を借りながら「協同開発」という形で研究を進めてきたそうで、その間、好ましい研究課題が挙がりましたら、いつも予算豊富なNASAに開発をもって行かれてJAXAチームは後塵を拝し、はがゆい思いをされて来たそうです。
では今回の「はやぶさ」は何故先を越されなかったのか?  NASAをはじめ各国研究機関が『非実現的で成功不可・・』と参画せず、外国の研究者達からは『すごい挑戦ですね・・・』と半ば嘲笑的、冷ややかな反応で、その様な環境だったので日本が単独挑戦する事ができたそうです。
この様な川口氏の“アメリカと日本との資金力の差”これまでは太刀打ちできずにNASAが成果を挙げてゆくのを見る事が多かったこと、今回の日本単独「はやぶさ大成功」を遂げるまでの紆余曲折の苦労話等を聞いていましたら 
まるで、中小企業が 大企業に資金力だけでなく、人材等でもかなわないけれども、生き残りを賭けて 大企業が手を付けない分野に活路を求め、予算を効率良く一点集中して成果を挙げ 活路を見出し、その結果、中小企業でもシェアを多くもっている企業が結構ありますが、それとそっくり・・・、事の規模は違っても いずれの世界も同じ・・と頭を過ぎりました。

それから、民主党の事業仕訳で、JAXAの予算が大幅削減された後の間もない頃のグットタイミング「はやぶさ帰還!」 その結果でしょうか予算の削減額、少し元に戻され、2014年の「はやぶさ2」の計画も中止にならず、進行中の様子、年末頃でしたか「衛星を金星の軌道の乗せる事失敗」というニュースがありましたが、負けずに頑張ってもらいたいものです。
 
日本の行政府は議員内閣制ですが、隣国、共産党一党の中国、大統領制の韓国に比して『トップダウンの決断のスピード』に遅れをとっている事が、『失われた10年、いや20年』の一因と評論家の方々の意見ですが、国家同様、一企業にあっても 現在の様なデフレの中、有限な予算の配分はとてもシビアにならざるを得ませんし、速攻、即決のスピードを求められる時代に経営者の『方向性、裁量』に加え『決定の速さ』が企業の興亡に大きく影響します。 
ネット上の情報、評論家諸氏の参考書、同業者よりの情報 等 経営の情報源は溢れている様に見えますが、経営者の方々はそれらの情報へ嗅覚を研ぎ澄まし、自社の事業の為に的確に吟味し、判断を下し、事業遂行。当然のことながら経営者は利益を出し、最終的に経営を順調な軌道に乗せないといけません。
当プロネットグループ一同はその様にご苦労されている経営者の方々にとって頼りになるブレーンになりたい・・・、ならねばならない・・と年頭に当たり、新たに心に刻む次第です。

文責:企業部 
 
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