先日、国税庁ホームページに平成21年度査察の概要が公表されました。その関係だと思われるのですが報道等で、床下から金の延棒が発見された映像が放映されていました。

査察、つまりマルサが摘発した件数が掲載されているのですが、税務調査と査察の違いは、ずばり「申告漏れの調査か警察への告発を前提に行われる調査なのか」です。通常の税務調査は任意で申告漏れの調査で税務署の方数人で調べる、査察は国税局査察部という専門部署が令状をもって強制的に大人数で調べるというイメージになります。ちなみに、マルサの女は国税局の職員です。(通常の税務署にはいません)

私たちは、日頃から相続のお手伝いをさせていただく関係で、お亡くなりになった際に財産を確認させていただきますので、発見の手法は想像がつきますし、大ヒットとなった映画「マルサの女」をご覧になった方はお分かりになると思います。

しかしながら、いまだに税務署や国税局は金融資産を徹底的に調べることをご存知ない方がいらっしゃいます。例えば、相続の調査であっても、なくなられた方のお住まいになっていた近辺の金融機関の口座履歴を徹底的に調べます。もちろん、ご家族の口座もしかりです。(査察はさらに厳しく調べると予想されます。)

そして次に、金融機関に預けないで、タンス預金や金の延棒を購入して、こっそり床下やポット、自宅の庭に隠そうと思いつかれます。経験上ですが、かなりの確率で見つかってしまうと思ってください。実際に聞いた話では、とある金の販売業者の営業ウーマンが
「お客様に、金にして隠したら、ばれませんって勧めたら、売れるのよね~。今日も新幹線に乗って1000万円分の金を納品したんだよね」
と・・・。思わず、
「いやいや、税務署や国税局の職員の方たちをあなどってはいけない!! 」
と論争になりましたが、全くもって信用していませんでした。しかし、お金の流れを地道に追っていくと、わかってしまうものなのです。

 本当にまじめに納税している国民のためにも、不正者を取り締まって、税金を徴収し、きちんとその税金を使って暮らしやすい日本を、政治家の方々には創って欲しいものです。

参照・国税庁HP
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2010/sasatsu/index.htm
文責 資産税部 



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