表題はお好み焼き屋「千房」の代表中井正嗣氏の言葉です。
苦難・苦境に直面した時に、私たちはどう立ち向かうべきかそのことについてかかれた内容の一説をご紹介します。

「外食」というのは不況になると真っ先に節約の対象になる。逆に、景気がよくなってきた時に、その恩恵をいちばん最後にうけるのも外食産業である。ではどうしたら「不況」を乗り越えることができるのか。
売上が落ちてくると、どの店も経費の節減を考える。その中で最も手っ取り早いのは「人件費」である。けれども、スタッフを減らせばサービスが低下する。サービスが低下すれば売上がおちる。売上が落ちるとさらに人件費を削らざるをえない。そういう悪循環に陥る。常識的にはそう考えられている。
しかし、スタッフの人数を減らせばサービスは低下するだろうか。そもそも「サービス」とは何なのか。
飲食業の使命は料理やサービス、おもてなしを通じてお客様のお腹を満たす「満腹」と心を満たす「満足」を提供することにある。
それではスタッフがたくさんいれば満足していただけるものか。物理的にはそうかもしれない。しかし、スタッフが多くても気働きに乏しく、不満を抱かせてしまう店がある。それに対して、人数が少なくてもそれなりに満足してもらえる店もある。なんの違いか。それはお客様に対してどうしたいか?お客様の期待をどれだけ満たすことができているか?ということをいかに考えているかである。お客様に対しての御もてなしが不十分であればそれ以外のもので補う努力をする。それが「満腹」であり「満足」である。
いまの不況の原因は、重要と供給のバランスが崩れていることにある。売り手が多く、買い手が少ない。だから、なんの努力もしない、存在価値もない。そういう店や会社は当然、淘汰されていく。
不況の今こそ、お客さまに「満足」と「満腹」を提供する外食産業の原点に返らなければならない。


参考:「潮」7月号 「できるやんか」PART2 “ピンチ“は改革の”チャンス“である!
千房株式会社 代表取締役 中井正嗣氏 より

文責:法人ソリューション2部


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