「日本人は、人間関係を最も大切にし、他のすべての国の人々は原則を最も大切にする」とは、ある著名な大学教授の言葉です。
言われてみると確かにそのとおりで、日本人の特異性がそこにはあります。日本人の人間関係を挨拶の面から考えてみましょう。
われわれは、手紙やメールの書き出しに何と書くでしょうか。「平素ご無音に打過ぎ申し訳ありません」「長らくご無沙汰いたしておりますが・・・」という具合に、まず挨拶を怠っていることをお詫びするところから始まります。人間関係はまず挨拶からです。
音信を絶やすと、かつては「手紙一本電話一本よこさない」といわれました。今は「メールもよこさない」と変わりましたが・・・・。
電話の場合ですと、目上の人とかお客様に対しては、「電話で失礼します」とまず始めにお詫びします。それが日本人の感覚です。
礼状の場合には、どうでしょうか。「本来なら直接ご拝眉の上で申し上ぐべきところ、略儀ながら書面をもって・・・」となります。電話やメールでは失礼、書面は略儀、直接拝眉が本当、というのが日本人の感覚なのです。
だから、社長がお客様のところへ挨拶にお伺いすると「社長がわざわざ来てくれた」「忙しい社長がよく・・・」ということになって、相手は満足してくれたり、喜んだりしてくれます。社長のお客様訪問は、お客様との人間関係を良くするのに絶大な効果があります。
それがビジネスであっても、最後の決め手は人間関係なのです。
よくある例ですが、社長の訪問を受けた相手の社長が「社長がわざわざ来てくれたのだからお土産(注文のこと)を・・・」ということになるのです。
社長のお客様訪問ほど効果的なものはありません。お客様との人間関係をよくするだけでなく、「我社はどうすべきか」まで教えてもらえるのです。こんなに素晴らしいことはありません。

参考文献:「社長の販売学」一倉定著
文責:法人ソリューション1部

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