会社の決算書をみることが好きでたまらないという人は、残念ながらあまりいないと思います。会社の経営者でさえ、毎月の資金繰りは頭にしっかり入っていても、決算書になるとちんぷんかんぷんという人もいるようです。いざ決算をむかえて決算書をご説明する際に興味がない経営者の方々が大変多いです。
「なんで数字ばかりがならんでいるんだ」
「なんで、あんなに紙を使っているんだ」
「税務署と銀行に出したら、後は金庫のなかに入れておくだけだ」など。
経理担当者でも、売上の集計や経費の支払いはばっちりできても、決算書となると、日々の業務からかけ離れた「特別な書類」と思っている人がいます。ましてや、一般社員では、給料は気になっても、会社の決算は関係ないと思っている人が多いことでしょう。

決算書は、①貸借対照表、②損益計算書、③製造原価報告書、④株主資本等変動計算書からなっています。③は製造業のみが作成するもので、一般の小売業、卸売業、サービス業は作成しません。また、④は株主に支払う配当金や、自己株式の購入などを記載するもので、会社法の施行により、作成が義務づけられるようになりました。貸借対照表の「純資産の部」の各項目について、当決算書における増減額を一覧にしたものです。
決算書のなかでメインとなるのは「貸借対照表」と「損益計算書」です。
貸借対照表を英語で、バランス・シートといいます。略して「B / S」ともいいます。一方、損益計算書を英語で、プロフィット・アンド・ロス・ステートメントといいます。略して「P / L」です。
貸借対照表は、会社が持っている全ての資産と、全ての負債と、純資産(資本)からなっています。会社の「財政状態」、つまり資金をどのように集めて、それがどのような状態にあるかがわかります。一方、損益計算書は、会社の売上や仕入や経費の一覧表で、その会社の業績がわかります。
会社法の規定により、書類の順序は、貸借対照表が先になっていますが、どちらかというと、みなさんは損益計算書のほうがとっつきやすい。

参考:「決算書の読み方が面白いほどわかる本」著 落合孝裕
文責:経理サポート部

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