経営者の方々は、会社を経営する上でさまざまなリスクに直面するかと思います。
たとえば、地震や火災などの災害リスクや、不正、人材流出などの労務リスク、他にも数えきれないほどリスクがあり、想定される危険に備えて対策を用意しておくことが必要です。
しかし、意外と見落とされがちなものに「信用リスク」があります。信用リスクとは、取引先に信用不安が生じ、債権の回収が困難になる危険のことです。
ほかのリスクに比べて直接的な危険性が少ないため、重要視されないことがありますが、債権をきちんと回収するための体制づくりを進めておかなければなりません。
わずかな未回収の債権が積み重なっていき、確実に会社の体力を奪っていくことになり、やがて、苦しい状況に追い込まれることにもなってしまします。

与信管理の基本とは・・
・取引先の情報を収集する
取引先前から相手の情報を収集する努力を怠らないということが大切です。実際に相手と会って話を聞き、自信の五感で感じ取った情報や、インターネットの風評、関係業者からの評判も情報の一つとして、慎重に検討する姿勢が必要となります。
また、調査機関などの情報を購入する方法も、分析力に優れ有効です。

・与信限度枠を設定する
取引先の支払い能力の裏付けをチェックし、許容できる額の上限を決めること。

・商業登記簿を確認する
 商業登記簿は法務局で簡単に取り寄せることができます。事業所の所在地の一致、資本金の減少が無いか、役員の異動が頻繁でないか、商号や目的に変更がないかを確認しましょう。

・不動産登記簿を確認する
 土地建物の所有者の確認、担保等の有無を確認しましょう。

・決算書を確認する
 決算書からは取引先の財務状況を知ることができます。税理士さんなどの専門家の意見を参考にするのもいいかもしれません。

事前対応、事後対応が重要です!
 営業担当者の仕事は、現金が社内に入るまで終わらないと心得ておかなければなりません。 せっかく販売した商品も代金が回収されないのでは、商品をタダで提供しているのと変わらないことになってしまします。また、営業担当者の他、経理担当者、法務担当者などの各部署、各担当がどのような役割果たすべきかを明確にしておくことが重要です。
文責:法人ソリューション部
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