ある年齢の人々がその後何年生きられるかという期待値が平均余命。
ちなみによく耳にする平均寿命とは0歳児の平均余命のことです。

平成22年7月 厚生労働省が発表した簡易生命表は平成における我が国の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあとどのくらい生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものです。
その表によりますと男性平均寿命は79.64歳、女性86.39歳 相変わらず世界一位です。

今の時代、医学の発達により生活に余裕のある人は、より高度な医療を受けることができます。かろうじて長生きしてはいても生活に満足しているかと問われて、どのくらいの割合の人がYESと答えられるかは、甚だ疑問に思うことではあります。

先日、母方の叔母が89歳で亡くなりました。青春時代を戦争に生きた世代の強くたくましい女性でした。
その彼女が農業や子育ての傍らに楽しんでいたのが読書でした。耳に障害があったのですが、人と話すことが大好きで、自分の読んだ本に良い言葉があると周りに話聞かせておりました。

「足るを知る」

人というものは欲を持っていて当たり前だが何事も自分の身の丈に合ったもので満足するように。自分の力を出し切る努力をいとわなければ大概のことが叶うだろうから。
これが「足るを知る」ということだよと。

穏やかに晴れた朝、叔母は朝食を食べ、雑談し、家人が席を立った短い時間に泡を吹いて危篤になったものの最後は穏やかな顔で旅立っていったそうです。平均寿命より少し長生きをして。


7月には厚生労働省より平成23年の簡易生命表が発表されます。


文責:プロネットインシュア
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