今や銀行はさまざまなサービスを展開し、熾烈な競争をしています。企業も銀行の活用についてそれらのサービスをご存じないことが非常に多い状況です。
 銀行からの信頼が厚ければ厚いほど、熱心な支店長がいる支店であれば、時には営業強力もしてくれます。多くの人脈もあり、それらの仲介も積極支援をしてくれます。
 自分の都合だけで銀行を見るのではなく、銀行の経営資源を活用させてもらう方向で、特に取引支店の支店長とのコミュニケーションを大切にしましょう。

5.銀行からの提案を聞いても、あくまで判断と実施は経営者が慎重にすべきです。
 多くの場合、説明が不十分なときに後日問題がおきて、損失が発生することもあります。銀行からの説明内容に対する判断を即座につけることは、不慣れなデリバティブ取引や私募債などは難しいものです。ゆっくり専門家に相談されて、慎重に判断したほうがいいでしょう。
 また、たとえ相手が銀行でも、言うべきときは遠慮せず自分の考えを説明すべきです。出来ることと出来ないことを明確にしていきましょう。

6.ほかにも、こんなことには気をつけましょう。
 1)担当者が頻繁に変わりやすいのと、突然変わるので、引継ぎは確実にしてもらうように、常日頃から言っておきましょう。
 2)金利は、銀行との力関係次第で、交渉方法を変えながら進めましょう。
 (例えば、競争入札方式などですが、金利以外の側面にも留意が必要)
 3)公的融資制度はその種類が想像以上にありますので、多くの窓口で相談しましょう。(まずは、国民金融公庫や商工会、並びに商工会議所へ)
 4)必要のない借入は、営業上のメリットをお願いできそうならば、広告宣伝と思って検討する視点も持ちましょう。
 5)担保は定期的に不動産評価と借入残高と見比べて、過剰設定になっていないかどうかを検討しましょう。特に、事業承継を控えている会社は必須課題です。

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