相続税の税務調査は、全件行われるといっても過言ではありません。
 相続税の申告内容について、おもに財産の実在性や財産評価の適正性、あるいは生前贈与の有無などが確認されることが多い状況となっています。

 税務調査の時期は申告後の最初の秋ごろに実施されることが多いのですが、中には今ぐらいの時期から実施されているようです。とは言っても、いつ来ても良いように税務申告時点で正しい相続税申告を行うことは言うまでもありません。この点、担当税理士も相続税の申告に精通している実績のある専門家を、銀行などからの紹介で見つけられることが望ましいと思います。

 調査開始は午前10時ぐらいからで、最初は亡くなった被相続人の生い立ちから亡くなるまでの聞き取り調査から始まります。その後、趣味や嗜好、親族及び友人関係、取引銀行や株取引の状況などをヒアリングされます。

 多くの税務調査で問題となるのは、生前の預金の動きであり、中には親族に対する生前贈与などもあるので必ずといって良いほど確認されます。また、不動産取引に関する確認も重要であり、生前の譲渡や賃貸借関係は重要ポイントになっています。

 資産家の皆さんは、通常の方と違って、普段から財産管理について事前の勉強や心構えが必要であると思います。昔のことを突然聞かれても誰しも即答できませんので、書類の保管や契約書等の整理整頓は欠かせません。

 上記のような財産管理に関する姿勢を十分にお持ちのご家庭ではなんら心配されることはありません。税務署のいかなる質問に対しても、明瞭に返答が出来るように顧問税理士とのコミュニケーションを十分に図って、この様な税務調査に対応していきましょう。

 何事も、正しく、かつ明瞭に処理していれば、税務署を恐れる必要はありません。
 ご不明な点はいつでもご相談をしてください。

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