私共の部署が担当させて頂いておりますお客様は社員数も10人未満で社歴もそこまで無い若い中小企業の会社がほとんどです。
そんな中、現状を見てみると日々の売上、仕入をどうやっていくか?今月の経費は使いすぎていないかとか目の前の事を考えることで精一杯の会社がほとんどです。
確かに、この不景気の中そんな先の事まで考える余裕は無いと言われるお客様が多いです。
しかし、そんな時だからこそ将来どうなるか手探りで経営を続けるのではなく、将来を見据えた「経営計画」が必要になってくるのではないかと思います。
そこで「経営計画」とはそもそもなんなのか?
一言でいうと、「行き当たりばったりではなくて、方法手段などを考えて事業を行う」です。
ただ、作られた計画そのものを指すのではなく、作って、実行管理する全体の経営のあり方をさすのだということです。いくら立派な経営計画を作っても神棚に祀ったきり実行しなければ何の意味もありません。
経営思想家、ピーター・F・ドラッカーは戦略計画なるものを定義して、「経営計画とは、今持てる知識を用いて、未知の未来について体系的に意思決定をおこない、人や組織などその実行体制を整え、実行結果について情報をフィードバックさせてチェックしていくプロセスのことだ」という趣旨のことをいっております。
この言葉を分解すると
①企業家的なリスクを伴う意思決定を可能は限り知識を持って体系的に下す。
②意思決定の実行に必要な活動を体系的に組織する。
③意思決定の結果を組織的かつ体系的にフィードバックし、期待と比較測定する。
「経営計画は作って実行管理するプロセスである」ということです。
①~③が何を意味するか
①の意思決定を下すとは、可能な限りの知識で仮設を立てるということです。そして取り組むべきことを仮に決めるまでの流れを「計画に立てる」といいます。②は実行の仕組み作りですが、これは担当を決め、チェックのしかたを決めることです。最後に③は、実際に実行状況をチェックするということです。そして、フィードバックを受けます。
自分の思いを形に表し、それを実行する。実行した結果をチェックし検討。それに対して再度プランを立てる。「経営計画」を立てたら「P→D→C→A」この繰り返しということです。
会社をこうしていきたいとか自分はこうなっていきたいといったような思い、理念をまずは形に表してみることからはじめるのもよいかもしれません。
文責:経理サポート部
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