東北地方太平洋沖地震や原子力発電所の放射能問題など、一年前では考えもつかないようなことが現実に起こっています。しかし、経営者の方々は、あらゆるリスクに対して対策を講じ、会社の安定と継続を確保し、ご自身や従業員とそのご家族の生活を守り抜かなければなりません。
今回はリスクマネジメントは実際にどう行うのかをご紹介致します!

 「リスクマネジメント」
リスクマネジメントとは、起こりうるリスクを管理・統制することを意味します。
現実の手法として、大きく二つ「リスク・コントロール」と「リスク・ファイナンシング」があります。

(1)リスク・コントロール
①回避 ②損失制御 ③結合 ④分離 ⑤移転の5つ方法により、損失の発生確率や発生規模を軽減させることとリスクそのものを明確化し予知能力を高めることでリスクに対応します。

(2)リスク・ファイナンシング
①保有 ②移転 の2つの方法により、借入や保険などによりリスクによりもたらされる財務的影響を負担または軽減します。


実際にリスクマネジメント活動を行うには・・

①リスクマネジメントを行うことを従業員へ周知させる
まず、経営者と役員により危機管理実施の表明をしましょう。会社に潜むリスクは経営者一人や幹部役員のみの目では把握しきれません。全社員の協力が必要となります。

②計画を作成する。
顕在化したリスクと潜在化しているリスク、発生頻度と損失の影響力など大小さまざまなリスクがありますが、まずその抽出作業を行います。また、それぞれのリスクを管理するための体制作りが必要となります。(管理者、責任者)

③計画の実行する。
管理者や責任者を中心として、関係のある全社員に対し研修や教育の実施を行います。また、「マニュアル」の作成または整備によりリスクを回避制御できるような体制を作りあげていきます。

④成果の検証する。
体制やマニュアルに不備や不足がある場合や、リスクそのものが変化することも考えられ、抽出したリスクとその対策活動結果の評価、検証が必要となります。

④問題点の是正や改善活動を実施する。
実態に沿った体制、マニュアル、教育が行われていない場合は、新たなリスクを生む可能性があります。
検証の結果により、改善活動を実施しましょう。

文責:法人ソリューション部
にほんブログ村 士業ブログへ
↑↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

Pronet Group HP
↑↑弊社ホームページもぜひご覧下さい。




なかのひと