皆さんは「シューカツ」という言葉を聞いてどの言葉を思い浮かべますか?私は『就活』を最初に思い浮かべたのですが、最近は別の言葉があるようです。それは『終活』。つまり、自分の人生の悔いなく終わるための活動といった意味でしょうか?

8月19日のフジテレビ系列『Mr.サンデー』で取り上げられていました。(宮根誠司さんと滝川クリステルさんが司会を勤めている番組です。)私は、資産税部という相続にかかわることが非常に多い部署に所属しているので、とても考えさせられる内容でした。

元気なうちに、他の方に迷惑かけずに、人生最後のイベント『お葬式』を『私らしく』とりおこなってほしい・・・。そんな方が増えているそうで、死装束のファッションショーや、通夜ふるまい等の試食会、遺骨から作るダイヤモンド!!まであるらしく、私の想像をはるかに超えていました・・・。

生前に模擬葬儀や樹木葬の見学会に参加された方は、インタビューで
・自分の夫を見送った際に500人の参列者がおり、非常に大変であった。
・子供は一人娘で嫁いだため、墓を世話する人がいないので、迷惑をかけられない。
と語っていました。気持ちはよくわかります。私も身内の不幸で、『田舎の葬儀は参列者が多くて非常に大変!! 参列していただけるのは非常にありがたいけれども・・・。』と正直なところ感じました。すみません・・・。

ちなみに、このような見学会に参加されたりするのは、元気な団塊世代、パワーシックスティーが多いそうで・・・。ここまではありませんが確かに、私の母は『 私の遺影はきれいな花に囲まれた写真にしてね』 と言っています。

そして番組では、元気な団塊世代の夫婦が番組中にエンディングノートを二人で書いてもらっていました。長年連れ添った夫婦でもお互いの若い頃に熱中していたものを初めて知ることになり、新たな発見があったようです。

私たちは、遺言書のご相談を受けることが多いのですが、医療への希望(延命措置など)、万が一のときは連絡して欲しい人、寝たきりや認知症のときに財産管理は誰にお願いしたいか、葬儀はどうしてほしいかなどは、その方の生前の希望であるため遺言書に記載することのない情報となります。

遺言書にも付記事項として思いを記載することも可能ですが、あくまでも亡くなられた後の希望を記載することになります。(通常は、亡くなった後に開封しますので)エンディングノートは遺言書では残せない思いをご家族に伝えることができる有効な手段といえます。また、親がどんな人生を歩んできたのか・・・。子供さんにとってもすばらしいプレゼントになるのではないでしょうか。

『遺言書、書かなくちゃいけないのはわかるのだけど、まだ書く気がしないんだよね・・・。』このようにおっしゃる方が多いのも事実です。しかし、人生はいつエンディングを迎えることになるのかはわかりません。

少し前に漫画家の江川達也氏は実父の相続でお兄さんと裁判沙汰になったことが報道されたことを記憶されているかたも多いと思います。江川氏は『自分の妻や子供に迷惑をかけたくないので裁判を起こした』ということです。後々のトラブルを避けるためには、早めの対策が必要なのです。

遺言書を書くのは気が重いのも十分わかります。まずは、エンディングノートでお気持ちを整理することをお勧めしたいと思います。

文責・資産税部
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