どんな商売でも、目標をたてるときや経営方針を考える時、「もっと利益をあげよう」ということがあります。
利益と一言でいっても経営のうえではいろんな「利益」があります。
具体的な数値目標や分析を行っていく為にはどの利益のことを考えていくべきなのか理解しておく必要があります。簡単に説明します。

①粗利益高
売上総利益ともいいます。例えば、1,000円で販売しているTシャツがあります。このTシャツは700円で仕入れていました。その差額の300円が粗利益高にあたります。これは売上と仕入れの関係する利益になります。

②営業利益高
営業利益高とは粗利益高から営業にかかった費用を引いた利益です。営業にかかる費用とは従業員さんの人件費、販促の為のチラシやDMの作成費用、水道光熱費、家賃といったものです。営業利益は会社として、本業で稼いだ利益であり、現場にいる社員がもっとも意識をしてもらいたい数字です。

③経常利益高
経常利益高とは、その会社が営業活動以外の活動で、利益や損益を出しいている場合にその金額を計算に入れた会社全体の利益です。例えば、ある会社が500万円の営業利益があった場合で、店舗の土地で賃貸収益が240万円あったら、それもプラスして740万円とするのが経常利益です。この賃貸収益の240万円を「営業外収益」と言います。

④税引き前利益と税引き後利益
税引き前利益とは会社の営業活動以外の収益として、不動産の売却などによって、臨時的に発生した利益や損失を計算したものです。そして、税引き前利益から法人税などを引いた利益を、税引き後利益といいます。

どの段階の利益かによって数値の考え方は大きく異なってきます。数値目標等を具体的に考えるときはこれらの「利益」をよく考える必要があると思います。

文責:経理サポート部
参考文献:「お店の数字に強くなる本」
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