前回は、なぜ、今コーチングなのかという話でしたが、今回は実践偏としてコーチングスキルを取り上げていきます。

■まずは、ラポール(信頼関係)作りから
 私たちは基本的に、他人の話に対して防衛機能を働かせています。つまり、簡単に人の話を受け入れたりはしないのです。相手とスムーズにコミュニケーションをするためには、相手との間に感情や意思の交流、理解があり、両者とも自由に振る舞える安心感、相手に対する信頼感が成立している状態、つまり相手と自分との間に心の架け橋(ラポール)を作り出す必要があります。ラポールとは開かれたコミュニケーションができる状態です。どれだけラポールが保たれているかによって相手から引き出される情報の量や質がまったく違ったものとなります。

■ラポールを創り出すには(部下とリーダーの場合)
 ・言葉のイントネーション、表現を合わせる。
 ・話すスピードを合わせる。
 ・受容して話を聞く。
 ・共通の話題について話す。
といった簡単なことから始め、ペーシング(部下に合わせる)していきます。その後部下が態度や振る舞いを変えていくと、部下は自然にそれについてきます(リーディング)。そうすることで部下は、リーダーを信用し安心して考えることができ、幅広い選択肢を手にし、効果的な行動に対する決定を自ら下すことができるようになります。「ペーシングなきところにリーディングなし」これはコーチングの鉄則と言えます。
 部下の意見がたとえ自分と違うものであっても、まず「そうかもしれない」とその可能性に承認を与えたり、「君はそう考えるんだね」と部下の意見を受容した上で、「でも」ではなく「〜で」で自分の意見をつなげていきます。
 次回は、聞くスキルです。「たかが聞き方されど聞き方」、聞き方一つで相手の態度が大きく変わります。尚、次回の記事掲載までにはお時間を拝借します。
文責:ヒューマニー事業部


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